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音楽の聴き方
 職場の女性と、音楽の話をしていた。
ツィメルマンって上手いの?と唐突に聞かれた。ツィメルマンを薦める記事を何かで読んだらしく、早速CDを購入したらしい。それでラヴェルのコンチェルトの入ったものだったらしいんだけどもさっぱり面白くない、という。

 細かいことは省くけれど、大体彼女の言うことは、上手いと評判のはずの人(世界でトップクラスとか)のCDを買って、こんなものとしか思えないことに驚いた、ツィメルマンとは本当にいいプレイヤーなのか、という感じ。

 やたらとツィメルマンという名前を繰り返すので、曲を聞くべきだと思う、と伝えた。それがツィメルマンの演奏によるものかどうかなんて、彼女の場合関係がない、と思った。実際に入っていた演奏が、アシュケナージのものだったとしても何も思わない(思えない)はずなのだから。

  その彼女は、とても音楽を聞く人で、貪欲に色んなジャンルに手を伸ばしている。その点は、とても尊敬している。しかし、より純粋な音楽を聴こうとするよりも、演奏者などの人格が気がかりになってしまうのは、ポピュラー音楽を聴いてきた時間が長いせいだろう。ポピュラー音楽においては、音楽という商品が誰のものかというアイコン(顔、容姿、ファッション性)が最も重要なファクターであるから。


 恐らくサグラダファミリアを目の前にしたら、少なくとも初めて見た時には目を奪われるに違いない。人によっては異様とも言える巨大建築。人間のイマジネーションを肌で感じ取れることだろう。しかし、もしCD一枚分位ずつしか一度に見えないとしたら、同じように感動できるだろうか。これには、空間の把握能力がものを言うだろう。

 土台を舐めるように見て行って、一段上がる。それを繰り返して、あぁ、この穴は約一メートルで、こんな形に開いているんだろう、それを取り巻く窓らしき縁取りは有機的な生き物の様な存在感で、何て現実離れした壁なんだろう!何て想像しながら建物全体を感じるしかあるまい。
 特に、フクザツに創られた音楽とは、自分にとってはこんなイメージなんです。一度にどうしたって一拍分しか聴こえず、音はどんどん続くけど、先のフレーズや前のフレーズに戻りながら同時に聞くことはできない。

 だから、空間の把握能力の様な認識が、音楽にも求められているのだと思う。普段単調なメロディさえ聞いていれば事足りる音楽ばかり聞く人がいきなり込入った音楽を感じることなどできようがない。だから、演奏の良さ(誰がプレイヤーなのか)ではなく、最初はやはり曲を覚えるつもりで聴くべきだ。確かに、曲を覚えた最初に買ったCDの演奏が標準になってしまうので、それ以外の解釈や、アクセントやテンポの微妙な違いは、混乱をもたらしたり、自分の中に出来上がったものと違うことで拒否反応が出たりする弊害もある。
 しかしこれは今も昔も音楽を聴くための手段の手軽さの違いだけで、インパクトを受けた演奏が印象に残るのは同じだろう。


 好きな音楽を押し付けることほど無粋なことはないけれど、彼女が好きだというクラシックの音楽が、少しでも増えたらうれしいなぁ。いろんなジャンル(クラシック内)の曲を集めて興味のとっかかりを探そうと、選曲中デス!

 
 最近、のだめカンタービレでも、のだめが一瞬で心を奪われて演奏欲に取り付かれるピアノ協奏曲他、ラヴェルの名曲ぞろい、しかも演奏もいいと思います。
 
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テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記

【2008/09/07 01:02】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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