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スコット・ラファロ
 誕生日を迎える今日、なぜか仕事から帰ってきて、ビル・エヴァンスのことを思い出した。続いてワルツ・フォー・デビィを思い出し、この永遠に輝き続けるベタな一枚を無性に聴きたくなった。
 時間がないのでPCを開きながら聴いている。相変わらずロマンチックで、どこかはすっぱな、気分をゆっくりさせる音楽だ。

 さらに、ベースのスコット・ラファロに思いを馳せる。ビルの一つ一つこちらの秘孔?を突くような刺激的なのに軽やかに跳ねるピアノに、この人の高音を厭わない美しい対旋律が綺麗に交差する。
 ワルツ・フォー・デビィのCDはジャズを聴かない人にとっても、非常に人気のあるものであり、超ロングセラーを続ける怪物なのだが、僕は2,3トラックに同曲の別テイクが並んでいることに一々感心するのだ。きっと門外漢に聞かせるには別テイクなんてむしろない方がよいのではないかとすら思えるが、ジャズを学ぼうとするものにとっては、これほどジャズとは何か、インスピレーションのすごさ、インタープレイの神々しさをはっきりと感じさせてくれるニュアンスのあるテイクはそうそうあるまい。初めて聴いた時には、本当に同じ曲かどうか、思わずジャケットを確認した覚えすらある。

 そんな相性のトリオが、ラファロの急死によってあっさりと終わりを告げる。たった5~6年のキャリアだったが、エディゴメスなどの才能たちに大きな影響を与えた。この人がもっと生きて、もっとビルエヴァンスらと演奏をしていたら、といつも考えてしまう。実際には存在しない運命だった、あったはずの生まれなかった名演。そんなやり場のない切ない願望も、このアルバムをまたよく響かせる。

 
 最高のピアノトリオ


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テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記

【2008/04/11 00:39】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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