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遺憾、の使われ方

 最近なんにも珍しくなくなった謝罪会見。少し前までは、浮気やら不倫などで痴態をさらす芸能人のためのものだった気がするけれど、このところは不祥事を起こした企業のものだらけ。なんとも嘆かわしいばかりですが、よく耳にするのが、「遺憾です」。

 一言でいうと「(問題が起きて、もしくは起こしてしまい)残念です」てことだけど、これは不祥事を起こした方も起こされた方も両方使うし、使える。また第三者も、例えば批評する時に、遺憾である、と使える。もし不祥事を起こした方が「残念です」と言えば、残念とはなんだ残念とは!とお叱りを頂戴するに違いない。しかしここで、神妙な面持ちで「誠に遺憾であります」なんていうと、「そうだ、わかってはいるんだな」という雰囲気でもって受けとめられる。

 そしてこれを現場で受け取るマスゴミ崇高な職務を遂行せんとする各メディアは、これを報道する。というか、こんな単語を言うのを待ってるふしすらあるんではないか。とりあえずその単語が聞こえれば、記事にできるし報道もできる。実に不思議な意味を持つ単語ではないですか。で、まずいことを報告する側としては、この「遺憾の意」を最大限に利用する。
 
 非常に多用されるため、使って当然なのだけれど、本当に謝罪をしている感に欠けると感じるのは私だけか。日常、頻繁に使用する言葉ならばまだわかる。申し訳ありません、とかお詫び申し上げます、とか。でも「遺憾です」なんて日ごろ使うか?使わないだろう。
 
 「このたびは、リース車の納入が遅れ、御社の営業を妨げる結果となってしまいました。誠に遺憾であります」
 「ふざけてんの?ずいぶん他人事だな」
となりそうです。とすると、やはり遺憾の意は、よそ行きのおべべなのだ。そんなときだけ使う、便利でみんながあぁ、ちゃんとよそ行きの格好で出てきたじゃないか。仕方ない許すか、みたいに一先ずその場が取り繕われるために使われる言葉。普段身にしみて使っている言葉でなきゃ本当の謝罪の響きなんてしっこない。本当の謝罪はそれなりの覚悟がないといけないものだが、申し訳ありません、なら本心が見えやすいはずだ。本当はその人にとっても謝罪しないと、と緊張しながら使うものだから、心から謝罪する気がないときには、気の抜けたものになる。心と言葉はセットになっているんだ。だから見抜かれる。東横インの社長の、スピード違反みたいなもんよ発言の後の謝罪なんてうそ臭すぎて笑ったものだ。申し訳ありません、と連呼するが、ずっと目は開かない。ひたすら目を閉じて繰り返すだけ。そしてずっと半笑い。きちんと向き合わずに謝罪したふりだけ。目を開けるとなんでお前らに謝罪しなきゃなんないんだという表情が出てしまうからだろう。一種の心理的な逃避をしている。

 だから、よそ行きの遺憾は使いやすい。普段使わないから、心がセットになっていなくても、普段テレビで見ている、アレを真似ればいいのだ、と感じる。演技すればいいのだ。英語でごめんなさいはI'm sorry.。日本語でゴメンナサイを言うのは癪だと思うとき、I'm sorry.で済んだら、と思いませんか。何か謝った感が薄いことに気付くでしょう。英語の能力がネイティブに近い人ほど、この効果は薄いでしょう。もっとなじみのない言葉ならなおさらです。とりあえずロシア語で謝って、といわれ、プラスチーチェ Prostite と教わったら、演技簡単にできるでしょう?だってプラスチーチェなんて私はまったく使ったことがないから、英語以上に心が入らない。

 意味は大体知っているけど、普段使わないから気軽に使える謝罪の言葉がある日本語。他国にもこういうのはあるのかしらん。


 
本文とは関係ないです^^

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【2008/04/06 01:34】 | 雑感 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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