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マキアージュのCM音楽
 女性の心をガッチリ掴む為にも、新しい季節の化粧品のCMの存在感は群を抜いているようにいつも思う。男性である私としても、美しい女性がとりわけ美しく映そうと金をかけたCMなわけでそれを見せられて悪い気など起こりようもないのだけれど、一部シャンプー系のCMは納得がいかない。「髪の部分ならこんなに変われるんだよ頑張ろうよ」みたいな。

 特に最近気になったのはマキアージュのCM。今は蛯原友里さん、伊東美咲さんが出ているもの。エビちゃんは特に化粧が特に濃いイメージが強いので、このCM位素肌感があるとぐっとくるものがある。綺麗なんだからもっと勝負すればいいのに。

 しかしそれ以上に気になったのが音楽。聴いたその場で「ヴィヴァルディだ」と思ったもののはて、それ以上なんだかわからない。四季の冬のような感じもするが、似ている曲が多いことでも知られるヴィヴァルディ、すぐにあきらめて検索へ。
 すると出るわ出るわ。皆さん気になっていたのですねぇ。やはりヴィヴァルディで,フルート協奏曲作品10-2『la notte 夜』だそうで。あれ、これ結構ポピュラーだなぁ。CDを漁ってみる。あった。
 この曲は二種類あって、簡単にいって片方は編成が小さく、もう一方は少し大きい編成で演奏されるらしい。CMの方は弦楽合奏を伴う恐らくRV.439。私が持っていたのは弦楽合奏を伴わない室内協奏曲(フルート・2ヴァイオリン・ファゴット・通奏低音)のもの。RV.104。


 この曲を改めて聴くと、CMの妙技がわかる。CMでは明らかに弦楽合奏で演奏されているので前者なのだけれど、CMに合わせて(?)ゲネラル・パウゼ(全休止)がある。モデルさんに目を奪われていると、はたと音楽が止まる。見入っていた自分が一瞬放り出されて、我に返る。とまたその不安を解消するように高揚感のあるフレーズが始まりCMは終わる。
 ゲネラル・パウゼはクラシック音楽において非常に効果的な作曲テクニックの一つである。楽器ごとにある休止とは全く異なり、全員が一斉に演奏を止める。そしてそれは曲の終わりではなく、楽章の終わりでもなく(たまにある)、すぐに次の音が用意される。場面の転換としてだけではなく、無音という音の心理的に存在感のあるものなのだ。

 本来の曲にはないこのパウゼが挿入され、劇的な効果をあげていると思う。しかも、単に編集をしたように聴こえないのだ。パウゼに入る音はフレーズとして終わっていて、しっかりと残響を残しているので、このために録音をしたのではなかろうか。そしてオリジナルでいうとその30秒程飛んだ後のフレーズがパウゼを破ってこの不思議な世界の迫力を印象付けて終わる。うーんうまい。
 
 これがきっかけで何度もこの夜を聴いてしまった。私が持っているのはIGA(イル・ジャルディーノ・アルモニコ)の定番の演奏。小編成なのでそこまでのゴージャス感はないが曲の持つ妖しい雰囲気はたっぷり。表情が豊かに演奏できるフルートに比べ音程のいじれないリコーダーは、そのたどたどしさも相まってこれまた妖艶。
 
ラ・フォリアなど名曲揃い

 IGAの「バロックの過激派」の別名に恥じない力強い演奏。アクセントは弓で首でも切るつもりかと言いたい位のインパクト。前述の検索をしたときに、yahooの知恵袋で○○のCDはCMのものほど疾走感がなくやや不満がある、だから質問者さんはこれより早い演奏を探すと良い云々と答える人がいたけれど、IGAは疾走感ありすぎるので逆にご注意ください。というか同じ曲にすら聴こえないかも(笑)

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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

【2008/02/23 16:06】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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