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日本の企業と外資系の考え方の違い
某大手金融グループの書類選考に通り、面接に意気揚々と進んだ時のこと。

面接はたった5分もしないうちに行き詰まりました。原因は最初の質問に対する私の返答です。

その返答とは、私が自分のキャリアップのため転職したいこと、また現職でそれ以上にキャリアを積むことが難しい、昇進または昇給のチャンスが失われていることが後押ししている、と説明したことが面接官の心象を悪くしたためです。

結果として、売上高2000億を超えるこの会社には面接開始5分で即座に落ちたと言えます。一方、世界で10兆円は常に超える売上高を誇る企業には最終面接まで通り採用されました。もちろん、同じ理由と職務経歴を説明してのことです。

前者の面接官とはこの様な言葉を交わしました。
「辞める合理的な理由が無いんだよなぁ」
 「合理的な理由とは何ですか?」
「辞めて仕方がない、と他人が納得する理由があることだよ」
 「例えば会社が倒産する、などですか?」
「その通り」

、、自分の仕事の能力を高めていきたい、給与をもっともらいたいと考えることで転職を決意することほど「私にとって」合理的な理由はありません。
このことから、この日本の大会社は本人に合理的な理由があるかどうかではなく、「会社にとって」合理的な理由を持っているかどうかが重要なことがわかります。

外資系では、この部分にほとんど時間を割きません。むしろ、転職の理由すら聞かない会社もあるくらいです。
ここでは、重要なのはこれまで何をしてきたかと、次の会社で何ができるか、何をしたいかが説明できるかどうかです。
内資であっても、もちろん中途採用ですから経歴は重要です。しかし、同様の理由でまた辞める可能性のある人間を取りたいとは思わないのです。現に、内資の会社は「同じことが弊社で起きたらどうしますか?」と二番目の質問で聞いてきました。

もちろん、辞めると答えざるを得ません。果たして、彼らはこの質問で私を見限りました(と思う)。
実は、転職エージェントからはこの「退職理由返し」については綿密に対策をしてほしいと言われていました。仕方無く辞める理由が無い場合この返し技をきれいに返すテクニックは無いそうなのです。十人十色ですし、理由が最もらしいほど返されたときに答えに窮する実に簡単で巧みな質問であるからの様です。

しかしこれは、「御社は第一志望であり、絶対辞めません」と答えたいがために起きるジレンマです。本来は、辞めたい理由は常に辞めたい理由であるはずです。
それが理由で会社を辞めよう、としている人間にとっては、いくら見えない将来の仮定であってもその時点では辞めるとしか答え様が無いはずです。


この面接は私に非常にインパクトを与えました。
あえて現在の地位と仕事を捨て、仕事に対する高いモチベーションを持って自ら仕事をしながら行動を起こす人よりも、「仕方なく」転職をしてたまたま応募した人の方がふさわしく、「合理的」だと言うのですから。

偶然ですが私はこれまでの二社も結果的に外資系でした。今回の転職では特に内資も外資も無く活動をしていましたが、この面接で決定的になりました。効率よく転職するには、外資に絞ることだと。
内資でも素晴らしい会社はたくさんあるはずですが、転職を前提にしていてもよい会社はどのくらいあるでしょうか。

結論めいたことは特に言うつもりはありません。内資を目指す方、外資を目指す方、それぞれに何かのヒントになればと思い書きました。長文におつきあいいただきありがとうございました。
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【2015/12/30 18:44】 | 仕事 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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