11月20日の、パーヴォ・ヤルヴィ/パリ管弦楽団@みなとみらいホールへ行ってきました。

チラシは、26日のサントリー公演のもの。
パリ管といえば、自分にとっては2005年のプラッソンとの来日が記憶に残る素晴らしいオケ。4月5日の演奏が素晴らしすぎて、翌6日の同サントリーホール、どこでもいいから!とチケットカウンターに休憩時間に駆け込んだ思い出があります。
甘い木管、くりん、とカールしたような独特な柔らかい響きを出す金管。そしてオールフランス・プロによるフランス的情緒、エスプリ、、。
その思い出に惹かれるように今回、発売日初日のホールカウンターに並んで打楽器群及び指揮が一望の後方サイド席を取ったのでした。
前日にNHKFMでぺトルーシカの放送をしていて、参考に聴いていました。ヤルヴィだからなのか、以前よりももう少し<堅く>、丁寧な響き。おとなしいベルリオーズなど聴きたくないな、と思っていたのですがそれはいい意味に裏切られました。
冒頭のVn、G-Gisの動き、これだけでふわっと曲の中に入り込んでしまった。これから起こることを予感させるこのG-Gisの動き。これでヤルヴィの催眠のようなものにかかってしまったので、あまり公平な文章がかけません(笑)
現場で販売されるプログラム(1000円^^)の中でヤルヴィが語るように、突然パリ管の「ignitable」(燃えやすい、引火しやすいこと)が烈火のごとく炸裂する。
特に印象的なのは、どの曲でもティンパニは重要な役回りを担うがこの曲ほど打楽器的な意味と、曲的な意味で大役を任されている曲は他にないのではと初めて思った。Eric Sammut(恐らく。髪型が知っているのと違ったので自信やや無し)の情熱的かつ正確な打撃は、確実にこの演奏を支配していた。
終盤の興奮度はかなり高かったのではなかろうか。最後の音はやや長すぎに感じたが、あれだけ畳み掛けたのだから少し戻す様に伸びるのはやむなしか。
前回のプラッソンの時も、テュッティの音がやや汚く感じていたのだけれど、今回もやはりそれはあった。後方で打楽器も多く鳴ると管弦群の音程がわかりにくくなるというのもあったかもしれない。
しかし総じて、終わりまで<夢>を見せ続けたこの演奏は秀逸というほか無い。今日サントリーで行われる幻想も、素晴らしいものになるだろう。色んな話題の多い諏訪内さんもソロがあるし、一層盛り上がる演奏会になるでしょうね。
参考まで、、
・コルネット有り
・鐘は袖でやるので見えない。丁度袖の中が見えるサイド席だが、そこからも見えない。みなとみらいではチャ イムくさい音
・野の風景、ではコールラングレが突然とぼとぼと袖から現れ、最上階ホワイエからやはり姿を現したオーボエ と対話。自分の役目を終えたコールラングレは、また曲中にとぼとぼと袖へ消えていく、、曲の「雰囲気」に 合った?面白い演出
ビゼーもドビュッシーも素晴らしかったのに、殆ど幻想のことしか書くことができませんでした、、。毎回思いますが、コンサートへは足を運ばなければいけない!ということを毎度のこと痛感した一日でした。
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