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ハーバード白熱教室
 今更なんですが、NHK教育の『ハーバード白熱教室』がとってもおもしろい。

 http://www.nhk.or.jp/harvard/

 「門外不出」だった授業を、原則を変えてまで放送して、人気をとってしまうのだから、このサンデル教授の講義がいかに面白いものか想像できるというものだ。放送開始直後に、再放送を求める声があがりすぐに連続で再放送をしたというこのNHKでのエピソードも納得できる。
 この授業の中身については僕が偉そうにまとめるのも難なので検索してください。とても善い解説がいくらでも出てきます。
 
 といって何も書かないのもアレなのでちょっとだけ。

 この授業の面白いのは、固っ苦しい硬質の文章で書かれた本から出てくるのではなく、知的水準の高い学生と、それをまたまとめてしまうサンデル教授の対話によって織り成されるものだからだろう。鋭い質問、素っ頓狂な発言、的を射たようで射ていない意見、それら全てが一つの答えに向かって、道を絞り込んでいく要素となり(教授がやり込めてられてしまいそうな強力な意見も、予定通りのごとく取り込んでいく!)、最初はよく実感できなかった教授の提示する疑問も段々と(少なくとも僕の)先入観や無知な発想を吹き飛ばしてくれて、純粋な疑問の、思考の広場に立たせてくれるのだ。
 またもう一つのポイントはなんと言っても「今」な感覚が強いことだろう。先週はカントが出てきたけれど、やたら古典を引くもののその取り扱う問題は、「今・現在我々が直面しうる日常のもの」なのだ。だから、その個別・具体性を除いたピュアな表現である哲学チックな文章を(だからこそわかりにくいのだけど)考えることには汎用性の高い意味があるのだと自然と思わされる。

 
 大学時代に直にも暗にも、よく出てきたのが「株式会社の最も基本でかつ究極の目標は」というのがある。答えは勿論「利益の(永続的な)極大化」です。これに従い、資本主義が自由度を増し、拡大した先には「わかりやすさ」が間違いなくある。本で人をひきつけるには。テレビで人をひきつけるには。映画で10人いたら10人泣かせるには。利益を極大化しなければならないのだから、センシティブな人が数人だけ反応するような先取的なことは当然タブーとなる。自然と、言い方は悪いが「バカにもわかる」ようにすることが求められる。最大公約数を取るにはレベルを下げていくしかない。かくして「頭を使わせないようにする」努力が生まれる。
 

 こんなもの(今は特にテレビなどのメディアについて)はとうにもう飽きられているのだ。もうかなり前のプレジデントだったと思うけど、高所得層になればなるほど、テレビを見る時間が少ないというデータをみた覚えがある。まぁこんなデータ集計することも無駄と思えるくらい想像すれば当たり前なこと、、。

 こちらの知的好奇心をくすぐり、「考える」ことを要求するこんな番組を見ると、NHK受信料なんか安く感じるのになぁ。

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テーマ:NHK教育 - ジャンル:テレビ・ラジオ

【2010/05/20 22:52】 | 雑感 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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