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1Q84読後。
 1Q84を読み終えました。
 
 続編が刊行間近だとは知っていましたが、一応もう少し完結感があるものと思っていた。あぁもう青豆さーんと呼びたくなるような最後だった。

 『アフターダーク』が実験的な作品だったことは今更言うまでもなく、この1Q84がその実地だったことも言うまでもない。しかしその三人称形式が、いわゆるハルキ的な文章ではなくしているのだとしたら、これは完成形ではとてもあるまい。少なくとも僕は嫌だ。
 
 村上春樹を読めば毎回必ず自分でも味わいたくなる、コーヒー、ウイスキー、SEX、そしてジャズ。今回もそうは思ったものの今までとは何か違った。それはこれがある程度のリアルさを持って、三人称で語られることと深く関係していると思う。出てくる団体や物、がすぐにモデルが浮かぶ様に敢えて書かれているし、これまではもっとロートレアモンのいわゆる「手術台の上のこうもり傘とミシンの出会いのように美しい」的な(個人的には「犬が主人の後を走り描く曲線の記憶のように美しい」の方が好き)どこにでもある言葉のコラージュによって錬金された雰囲気が充満していたのだがここにそれは殆どない。証人会が何を指すかは政治家と金のように同時にイメージできるしさきがけもそう。

 何でもない話を特別に響かせることに独特の魅力が村上さんにはあると思っています。今回新たに模索していることが、何をもたらしていくのか、僕らは黙って待って読むしかない。説明されないとわからないことは説明されてもきっとわからないのだ。

 




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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2010/01/21 00:16】 | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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