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アフターダークを周回遅れで読んでみた

 この大不況で荒れ狂う出版業界で超がつくほど売れる村上春樹の新刊「1Q84」の話題が飛び交う中、思いっっきり周回遅れでアフターダークを読んでみました。

 特にハルキストというわけでもないけれど、比較的有名な作品には目を通してきた自分の感想としてはもう一つ、だった。
 読み始めてすぐに、ハードボイルド的なものを感じる。いちいちぶつ切りにして説明が細かい。今までこんな文章があっただろうか?かといって、登場人物の内面はある程度に語られ、むしろそれは実は近い距離に集まる、離れた無関係の人々が折り重なってやや多面的に描かれる。

 アフターダークには、新しい表現に挑戦している印象を受けた。長めの短編小説のような、さらっと読める量、「私たち」と呼ぶ第三者的な語りの視点。語っている「私たち」は小説の内部にいることはわかるので、読者を含めている感覚はなくメタ的でもない。

 実は「海辺のカフカ」から、ちょっとピンとこなくなっていました。自分が若者ではなくなったからかもしれないと思いながら。それでもやっぱり、村上春樹の話には、キュンとさせてほしい(キショい)。自分だけがもつはずの自分だけの世界に、リンクしてくるような、多くの人が読むものなのに公約数をやたら駆使して超・個人的に軟体動物のようにこちらの心に進入してくる話を読みたい。今回の「1Q84」がやたらと売れているので、今度こそ、期待が高まっていますが、どうせ文庫を待つんだろうなぁ(笑)

 
 
 アフターダーク。文庫があります

 
 話題の1Q84。上巻はどこも売り切れ。

 
 下巻。

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テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

【2009/06/28 00:48】 | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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