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阿修羅展

 先日お休みをいただいて阿修羅展を見に上野へ行ってまいりました。
 
 平日だというのにものすごい人。待ち時間チェックのサイトを見ると、最大で90分待ち。遠方の人や年配の人が多いだろうということであえて先に早い昼食をとって12時過ぎに上野へ向かう。案の定並んでいるうちに若干すいて、60分待ちとなっていました。

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 木像の類には何となく興味がありながら中々足を運ばない自分でしたが、八部衆に加え十大弟子までが揃うなどという空前絶後(言いすぎ?)の企画は、やはり行ってよかったの一言。
  本当に1500年も前の銅像の表情なのだろうかと不思議ささえ感じる奥深いお顔。どうとでも取れそうな微妙なニュアンスの表情は、こちらの心持ち一つで諫めるように見えたり、慰めるように見えたり。だから仏様に心を見透かされる様な気になるのかもしれません。有名で人気のある仏像とはこういった表情をしていることは一つの条件なのでしょうね。

 阿修羅展、というネーミングは本当にうまくつけたものだと感じました。ブランド好き・ミーハーな日本人をひきつけていると思った。館内での他人の会話などを聞いて、本当に阿修羅意外なにも知らなそうな人の多いこと多いこと。八部衆はもちろん十大弟子も知りません、なんですかこれみたいな事を大声で話していたりする。こういう人たちをも呼び込むには『興福寺宝物展』では確かに集まらない感じがします。

 気になったことが二つ。八部衆も十大弟子も皆ほぼ直立なのです。膝から上は非常に凝った造り、表情は既に述べた様、とても充実しているのに、単に立っているだけなんですね。とても変哲の無い立ち方。立像という条件を満たすのには技術的な制約があったのでしょうか。もっと後の時期の四天王像は、ずっと大きいにも関わらずダイナミックなポーズを決めていたりする。邪鬼を踏んだ格好でうまくバランスをとりながら。 
 今ひとつは、阿修羅像の腕が、やたらただの棒に見えることなのですが少年の相をしているという設定上のことなのかと思っていたら、迦旃延もやはり似たような節のない腕をしている。手首や肘など違和感たっぷりなんですね。これも技術的な問題なのかしらん。

 ガラスケースにも入っていないのもよかった。図録の作りもしっかりしていて思わず購入。とても充実した一日でした。

 


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テーマ:展示会、イベントの情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2009/05/27 22:11】 | 芸術一般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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