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曽根麻矢子/バッハ連続演奏会

 曽根麻矢子のJ.S.バッハ連続演奏会の最終回、ゴルトベルク変奏曲に知人と行ってまいりました。

 カレッタ汐留で軽い昼をとって、浜離宮恩賜庭園を散策。初めて行ったのですがとてもよいところでした。静けさが好きな僕にはうってつけの場所。
 あいにく時季と時季の間らしく、自慢の花を堪能することはできませんでしたが、圧倒される300年松に感動。枝を横に広げて魅せるためでしょうけれど、触手の様にうねる幹は一種異形とも呼べる迫力でした。

 楓と言えば紅葉ですが、緑の葉もとても可愛らしく、思わず一枚。
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 時間まで喫茶店で一息ついて、いよいよリサイタル。 

 連続演奏会の最終回はゴルトベルク。オーソドックスにリピートをする。集中していたつもりなのですが、恐らくリピートを省いたのは締めのアリアのみだったと思います。
 この曲を聴くとき、いつも始めのアリアは希望に満ちて明るく、終わりのアリアは物悲しく冷たい印象があるのですが今日もピタリとその様に感じた。輪が閉じて行ってしまうことに対する郷愁なのだろうか。

 このコンサートで一番強く実感したのは改めて録音とはインチキなものだということです。生のチェンバロ、拘り抜く一流プレイヤーが用意するチェンバロとはこんな音がするものかという殆ど驚きだった。CDで聴く音も好きで、ざらっとした質感は特徴だと思っていたけどむしろそれは遠く聞こえて、豊かな倍音に伸び上がるサスティーンと急速にしぼむ儚い音色はやはりこの場でしか味わえないものだと。
 
 かなり後ろの方だったので、半ばあきらめていましたがそこまで不満な音(距離感が)でもありませんでした(いやそう思い込みたいのかも)。左手の粒の揃い方にはたまげました。響きのあるホールでもって、別の奏者が弾くものと聞き比べたいという欲求が、、。
 一度目は標準的に、リピートはかなり華やかに彩って弾いていました。テンポは細かく揺らさずに大きく捉えてダイナミックにうねる。バッハはテンポはなるべく動かさないものかと思ったけれど、いやらしくならない程度に動かすのですね。ちょっと気になったのはミスタッチの多さ。前半15変奏までで一度休憩が入るが、ここまででも10回はあったと思う。後半は前半ほどではなく、集中度が増した様に見えた。
 
 休憩時間にガタン!という大きな音と共に蓋が落ちる(閉まる)というハプニングがあり(その瞬間は休憩に出る人の列で見えなかった)、大丈夫かと思ったけれど、熟練そうな調律師さんが手際よく蓋を修復。チューニングを休憩時間一杯にやっていたけれど予定通りのものか、不測の事態だったのか。演奏に影響があったようには見えませんでしたけれど。
 「LEY PARIS」と楽器に書かれているのを覚えて帰宅し、調べてみるとDAVID LEYという人の製作の楽器なのですね。フレンチタイプのチェンバロのようなのですが、柄がとても日本ぽく見える。植物の種類までわからなかったけれど。まるで蒔絵の様な美しさで見とれてしまいました。

 都合良くチラシがかなっくホールでのチラシが見つかりました。まさにこの楽器。


 前回のルイジでも感じたことですが、この種(「マイナー」扱いされそうな、という意味)のコンサートは本当に聴きたい人が集まるということを本当に実感するし、とても気持ちよく聴くことができる。物音を立てる人もなく、しゃべり声が聞こえるようなこともなく、咳が数回あった程度。まぁチェンバロソロなんて大音量のオケものと違い聞くこちら側もかなりの集中を求められもしますが。

 今度はバッハ以外の作曲家のものも入ったチェンバロコンサートに行きたくなりました。。

 
 二度目のゴルトベルク、最新録音。


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テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽

【2009/05/24 01:58】 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
 こぐまさん、こんにちは。

 クラシックの演奏会は、音楽ももちろんですが、その前後に会場周辺の自然を楽しめるとまた良いですね。そんな時は、少しばかり心が豊かになったように感じます。

 浜離宮恩賜庭園、ボクも何度か行ったことがありますが、散策するにはとってもいいところですよね。

 演奏会も楽しめたようで良かったですね。やはりCDで聴くよりも生で聴いた方が何倍も良いですもんね。 
【2009/05/27 17:54】 URL | ゴマ@日の出工房 #rB5t.UAI[ 編集] | page top↑
 ゴマさん、こんにちは!

 コメントありがとうございます!

>  クラシックの演奏会は、音楽ももちろんですが、その前後に会場周辺の自然を楽しめるとまた良いですね。そんな時は、少しばかり心が豊かになったように感じます。

 いやまったくその通りです。演奏会前はなるべくいろんな意味の雑音を耳に入れたくないという行動指針があるようです。仕事に追われ、ダッシュで地下鉄に駆け込んで5分前に会場へ、なんて考えただけでぞっとします。

 先日の日経に、コンサートなぞ通ぶったしたり顔の連中がふんぞり返る嫌な場所だ、だから録音だけで十分(大意)という感想を寄せるそれはそれは偉そうな方の文章がありました。可哀想だとさえ思いました。
【2009/05/27 21:28】 URL | こぐま #-[ 編集] | page top↑
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